RとRStudioのインストール(Windows & Mac)

R
作者

伊東宏樹

公開

2025年5月15日

これからRを始めようと言う方向けにRとRStudioのインストール方法です。

ここでインストールしたバージョンは、Rが4.5.0.0、RStudioが2025.05+496です。インストール先のOSのバージョンは、WindowsがWindows 11 23H2、MacがmacOS Sequoia 15.5 (Apple Silicon) でした。

Rのインストール

パッケージマネージャーを使わずに、Rをインストールするなら、まずインストーラーをダウンロードするところから始まります。

RのインストーラーはCRAN(「しーらん」または「くらん」)からダウンロードできます(図 1)。CRANは世界各地にミラーがあり、日本では山形大学に置かれています(https://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/cran/)。このほか、 クラウドに置かれているものも利用できます(https://cloud.r-project.org)。

図 1: 各種OS向けのダウンロードページ

WindowsでのRのインストール

WindowsでRをインストールするには、手動でインストーラーをダウンロードしてインストールする方法と、パッケージマネージャーのwingetを使用してインストールする方法があります。

インストーラーのダウンロード

図 1 の“Download R for Windows”のリンク先へ移動します。次の画面( 図 2)で、baseを選択します。

図 2: Windows版Rのダウンロード物の選択画面(R本体はbaseを選択)

次の画面(図 3)でインストーラーをダウンロードします(“4.5.0”のところはバージョンによって変わります)。

図 3: Windows版Rインストーラーのダウンロード画面

インストール

ダウンロードできたらインストーラーを起動します。

「このアプリにがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と聞かれたら「はい」を押します(図 4)。

図 4: Rインストーラー起動時のユーザーアカウント制御ウィンドウ

つづいて、「セットアップに使用する言語の選択」( 図 5)となりますが、「日本語」がデフォルトになっていますので、そのまま「OK」を押します。

図 5: セットアップに使用する言語の選択

その次はライセンスの承認です( 図 6)。「GPLv2」というライセンスですが、通常は問題がないでしょうから「次へ」を押します。

図 6: ライセンスのウィンドウ

さらにその次は、インストール先の指定です( 図 7)。以前はCドライブ直下にしたほうがよいという話もありましたが、現在はそのままで問題ないようです。

図 7: 「インストール先の指定」ウィンドウ

ひきつづきコンポーネントの選択です( 図 8)。通常はデフォルトのままでよいでしょう。

図 8: 「コンポーネントの選択」ウィンドウ

その次は起動時オプションです( 図 9)。デフォルトのままでよいでしょう。

図 9: 「起動時オプション」のウィンドウ

最後に追加タスクの選択です( 図 10)。デフォルトでよいですが、デスクトップにアイコンが不要という方はチェックを外しましょう。

図 10: 「追加タスクの選択」のウィンドウ

ここまでくるとインストールが開始されます。しばらくすると完了します( 図 11)。おつかれさまでした。

図 11: セットアップウィザードの完了のウィンドウ

wingetでのインストール

wingetはWindows純正のパッケージマネージャーです。コマンド入力操作が必要になりますが、これを使ってRをインストールすることも可能です。

wingetを使ってRをインストールするには、PowerShellなどで以下のコマンドを打ち込んでください。

winget install -e --id RProject.R

MacでのRのインストール

MacでRをインストールするには、手動でインストーラーをダウンロードしてインストールする方法と、パッケージマネージャーのHomebrewを使用してインストールする方法があります。

インストーラーのダウンロード

図 1 の“Download R for macOS”のリンク先へ移動します。異動先の画面(図 12)で、お使いのマシンのCPUにあわせてamd64版(Apple Silicon)か、x86版(Intel)を選択します。

Mac版インストーラーのダウンロード画面
図 12

インストール

ダウンロードできたら、インストーラーを起動します。ここではApple Silicon版をインストールしていますが、Intel版でも同様です。起動したら、まず最初のウィンドウ(図 13)で「続ける」を押します。

図 13: Mac版インストーラー起動後のウィンドウ

すると「大切な情報」としてインストールされるパッケージの説明が表示されます(図 14)。確認したら「続ける」を押します。

図 14: 「大切な情報」のウィンドウ

次に、使用許諾契約(ライセンス)が表示されます。ライセンスは「GPLv2」です。通常は問題がないでしょうからそのまま「続ける」を押します。

図 15: ライセンスのウィンドウ

そうすると、確認のダイアログがでますので(図 16)、「同意する」を押します。

図 16: ライセンス確認ダイアログ

その次は、「標準インストール」か「カスタムインストール」かの選択です。デフォルトでは「標準インストール」(図 17)ですので、通常はこのまま「インストール」ボタンを押してよいでしょう。

図 17: 「標準インストール」のウィンドウ

「インストール」ではなく、「カスタマイズ」ボタンを押すと@fig-mac-install-R-06の画面になります。よくわからないようならとりあえずこのまま「インストール」ボタンを押してよいでしょう。

図 18: 「カスタムインストール」のウィンドウ

「インストール」ボタンを押すとインストールが始まり、やがて完了画面となります(図 19)。「閉じる」ボタンを押すと、インストーラーをゴミ箱に入れるか尋ねられますが、お好きなほうを選んでください。これでインストールは終了です。

図 19: Rのインストール完了ウィンドウ

Homebrewでのインストール

HomebrewはmacOS向けのパッケージマネージャーです。コマンド入力操作が必要になりますが、これを使ってRをインストールすることも可能です。

Homebrew自体がインストール済みでしたら、ターミナルで以下のコマンドを打ち込んでください。

brew install --cask r

RStudioのインストール

RStudioはPosit社が開発しているRに向けたIDE(Integrated Development Environment; 統合開発環境)です。R以外にもPythonなどにも対応しています。

サーバー向けのRStudio Serverもありますが、ここではRStudio Desktopをインストールします。

WindowsでのRStudioのインストール

RStudioも、手動でインストーラーをダウンロードしてインストールする方法と、パッケージマネージャーのwingetを使用してインストールする方法があります。

インストーラーからインストール

RStudio Desktopのインストーラーをダウンロードして、起動します。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と尋ねられますので(図 20)、「はい」を押します。

図 20: Windows版RStudioインストーラーを起動したときの、ユーザーアカウント制御のウィンドウ

するとセットアップが始まります(図 21)。「次へ」ボタンを押して、進みましょう。

図 21: セットアップ開始のウィンドウ

続いて、インストール先の選択になります(図 22)。ここもそのまま「インストール」ボタンを押してよいでしょう。

図 22: 「インストール先の選択」のウィンドウ

そうするとインストールがはじまります。しばらくするとインストールが完了します(図 23)。

図 23: インストール完了のウィンドウ

起動時に、使用するRを選択するウィンドウが出た場合は(図 24)、適切なものを選択します。通常は“64-bit version”でしょうから、そうなっているようでしたら、そのまま「OK」を押します。

複数のバージョンのRがインストールされているようでしたら、使用したいバージョンを選択します。

図 24: RStudioで使用するRの選択

wingetでのインストール

あるいはwingetを使って、以下のコマンドでインストールできます。

winget install -e --id Posit.RStudio

MacでのRStudioのインストール

RStudioのインストールも、手動でインストーラーをダウンロードしてインストールする方法と、パッケージマネージャーのHomebrewを使用してインストールする方法の2とおりがあります。

インストーラーからインストール

ダウンロードしたインストーラーのディスクイメージを開きます。開いたウィンドウ(図 25)で、 RStudioのアイコンをドラッグして、Applicationsフォルダ(のエイリアス)にドロップしてください。これでインストール完了です。

Mac版RStudioのインストーラーのディスクイメージを開いたところ
図 25: Mac版RStudioのインストーラーのディスクイメージを開いたところ

Homebrewでのインストール

あるいは、Homebrewでは以下のコマンドでインストールできます。

brew install --cask rstudio